タメ本 日々狂々、怪談日和。―「超」怖ドキミオン
- 平山 夢明
- 日々狂々、怪談日和。―「超」怖ドキミオン
「平山 夢明」・・・寝苦しい夏の夜に、彼の書いた闇の話を読み出したら、
いつのまにかニワトリならぬ、
カラスのトキの声が聞こえて、夜が白々と明けたのを知りました。
読み手をその世界にグイグイ引き込む、すばらしい書き手です。
はっきりいって尊敬しています。
こんな文章書けたらいいなと、いつも羨望の眼差しで見ています。
けれども、平山 夢明氏は苦しんでます。
書けなくて、書きようが無くて、書きたくなくって、のたうちまわっているのです。
その苦しみの軌跡が、今のプログに移る前の日記に赤裸々に記されていました。
今回紹介する「日々狂々、怪談日和。―「超」怖ドキミオン 」は、
夢明氏の戦いの記録とも言える、
プログをまとめて加筆・再編集したものです。
自分は以前より、夢明氏のプログのファンだったので速攻で手に入れました。
うーん、「奴隷と自由」の話が収録されていないのは、残念。
「神に選ばれた国」が収録されていたので、大満足。
この3ページの短編だけに、お金を払っても良いくらいデス。
苦悩した果てに、村松恒平さん風に言うと、
神髄に至ったとも言える文章を書けるんだから、流石ですよ。
自分の中では、フイリップ・キンドレット・デイックの
「まえがき」を読んだとき以来の衝撃でした。
夢明さん応援してます。
これからも、「苦悩」して良い作品を生み出してください。